Story
これはとある場所の小さな、小さなレストランの物語。そのレストランの営業時間は決まっていない。
そこは人生でたった1度しか訪れることが出来ない。そこは三途の川を渡る前、最後の晩餐をとるためのレストラン。そのレストランでは料理の注文をすることは出来ない。できるのは最後の晩餐の相手を選ぶこと。選べる人の条件は既にこの世に存在しない人物、1人に限るということ。相手が決まれば料理も自然に決まる。
料理するのは韓国人のハン、給仕は日本人の岬。レストランに訪れる人達の思い出の料理を振舞い、その料理を口に運んだ人達はみな笑顔になり饒舌になる。そして新たな旅路へと向かっていく。
一方、ハンは記憶の全てを現世に置き忘れてきてしまっていた…。ハンは、岬は、なぜここで料理を振舞っているのか? そもそも、ハンも岬もこの世の住人なのか? それとも…。