「恋恋豆花」初日舞台挨拶レポート
無事に迎えた2月22日(土)、新宿ケイズシネマにて初日舞台挨拶が行われ、モトーラ世理奈さん、大島葉子さん、椎名鯛造さん、真宮葉月さん、利重剛さん、洸美-hiromi-さん、今関あきよし監督が登壇しました。
映画を観た後の満席の劇場が暖かい雰囲気に包まれる中、皆さん笑顔で登場。マスコミの取材が入っていることもあり、モトーラ世理奈さんは緊張しながらのご挨拶。大島さん、椎名さん、真宮さん、利重さん、洸美-hiromi-さん、今関監督も来場のお客様への感謝を伝えました。
トークではまずはやっぱり、台湾ロケでの思い出話に。
色んな場所へ行き、色んなものを食べた今回の撮影。その中でも、モトーラさんのお気に入りは『天天饅頭』という一口サイズのお饅頭!
「そのお饅頭がほんっとうに美味しくって…」(モトーラ)
噛み締めるように美味しかったと言うモトーラさん(笑)
椎名さんのお気に入りは『棒餃子』。とても気に入ったのでホテルでも食べようとした椎名さんですが…
「ホテルに帰って食べようと思って紙に書いて注文したんですよ。そうしたら、書き方を間違えたのか5人家族分くらいの餃子が届いちゃって…餃子でお腹がいっぱいになりました!」(椎名)
そんな椎名さんの餃子トークが終わると、突然ジュースの缶を取り出し、腰に手を当て劇中そのままに飲み始めた大島さん!
そして一言、「これ、めっちゃ湿布の味がするんですよ…」(大島)
ジュースの正体は『黒松沙士』。台湾のコーラのようなジュースだそう。
「劇中では美味しそうに飲んでますけど、本当は湿布の味しかしないんですよ…」(大島)
大島さんが誰か飲む?とアクションすると、監督に勧められたモトーラさんが一口。
「……………」(モトーラ)
言葉はなく、なんともいえない表情のモトーラさんに会場は爆笑でした。
続けて真宮さんの台湾の思い出は、
「現地のマッサージ店で働く役だったので、撮影前に台湾でマッサージ店を何軒か回りました。なので、少しでも現地の人の雰囲気が出ているように見えたら嬉しいです。」(真宮)
と、役作りのお話でした。そして、その役作りが功を奏したのか、
「葉月ちゃんね、撮影の時にスリッパみたいなのを履いて、コンビニのビニール袋に荷物入れて現場に来たんですよ。その姿が現地の人そのものでした(笑)」(大島)
と、大島さんから撮影時の話が出て、思わぬところで現地の人っぷりを発揮していた真宮さんでした。
お次は利重さん。台湾ロケには行かれていない利重さんは監督とのお話を…
今関監督とは旧知の仲ですが、今回初めて今関作品に出演された利重さん。ご自身も監督を務められることもある利重さんが現場での監督の様子を聞かれると…
「悪口はダメだよ!笑」(今関)
「悪口なんてないよ!笑 40年以上の友人で、一緒に仕事するとは思っていなかったですが、現場でも変わらないなあと思いました。」(利重)
「あの変な蝶ネクタイは利重のアイディアなんだよね。」(今関)
「そうだっけ?」(利重)
「そうだよ!それにカニを食べるシーンではチューチューうるさくって!」(今関)
「僕、台湾に行っていないので、あのシーンでカニ食べておかないと美味しい思いができないなと思って!笑」(利重)
まさに長年の仲が出せるテンポのいい会話でした。
そして、劇中歌『恋恋豆花』を歌う洸美-hiromi-さんからは制作秘話が。
「今回、監督から<音楽映画でもある>と聞くと同時に、映画のキーとなるような曲を作って欲しいと依頼されました。台本を読んで、モトーラさんと大島さんが台湾を通して、仲良くなって、(歌詞にもあるように)心に花が咲いて、それを観た皆さまが同じ様に心に花が咲いてくれたらと思って制作しました。」(洸美-hiromi-)
映画の雰囲気を支える『恋恋豆花』、実はクランクインよりも先に曲が出来上っていたという驚きのエピソードも飛び出しました。
監督には台湾を舞台にした理由を語ってもらいました。
「最初は台湾で撮影をするつもりはありませんでした。息抜きに遊びに行ったらハマっちゃって。それまでは、豆花も知らなかったんです。でも、(豆花を)知ったことによりスイッチが入りましたね。それに始めは旅をする話でもなかったんですよ。でも、台湾で色んな人と出会ううちに、この出会いをそのままモトーラと葉子に会わせて、半分ドキュメンタリーみたいな感じにしていこうという形になりました。」(今関)
ロードムービーのような「恋恋豆花」。モトーラさんと大島さんが撮影関係なくたまたま入ったお店で急遽、撮影をしたこともあったそう。
「気付いたら撮られてたんです。」(モトーラ)
「魯肉飯のとこだよね?モトちゃんが気付いたんだよね」(大島)
「(食べていてふと目線を上げたら)…あっ!って。笑」(モトーラ)
撮影中以外でも、親子のように旅をしている雰囲気なモトーラさんと大島さんでした。
最後に、モトーラさんから劇場にお越しいただいた皆さんに一言。
「今日は劇場にお越しいただき、ありがとうございました。皆さんと一緒に初日を迎えられて、とても嬉しいです。この映画を観て、私は映画館がテーマパークになったような感覚でした。皆さんにも、映画を観て美味しいものを食べたあとのあったかい気持ちを持って帰ってもらえたらと思います。」
家族のような仲の良さが滲み出る舞台挨拶でした。
「恋恋豆花」ぜひ、劇場で台湾を感じてください!