碧い海のようなアイドルになりたい
そう心に刻みながらグラビアアイドルとして成功を掴んだアン。スポットライトを浴び世の男性の注目を集めるも、そんなある日、同郷の友人から電話をもらうが「アンってそんな声じゃったっけ?」という言葉に言い知れぬ衝撃を受ける。
「かつての自分の声はどんな声だったのか?」
と自問自答したとき、「どうしたらファンの人たちに喜んでもらえるのか」と考えての行動が偽りの自分を演じているのではないかという不安に襲われるようになる。年齢も30歳を過ぎ、嘘のない生き方、そして本当の「自分の声」を取り戻すため、グラビアアイドルとしての活動をあと1年として、一所懸命走り抜くことを決意する。男たちと関係を重ねていきながらもトップアイドルとして駆け抜けるアンは、この世界に入ったことで失った「声」を取り戻すことができるのだろうか。